掌篇★ガチャポン

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【35】.『雪の日』

 ドサリという音で目が覚めて、窓を開けるとぼたん雪だった。
「記録的な大雪です」
 そう言った直後、アナウンサーは三メートルの雪片に潰された。

 庭の南天のまわりについた小さな足跡を辿っていくと雪うさぎが輪になって嬉しそうにダンスしていた。

 立ち寄ったコンビニでは、白くまがせっせとカキ氷をアイスクリームケースに詰めている。

 二時間遅れで待ち合わせの店に着くと彼女の怒りのブリザードで氷の宮殿になっていた、バナナケーキで釘が打てる。

 冬の風物詩『ペンギン腹スキー選手権』を楽しんだ後、犬ぞりタクシーで帰ることにした。
「雪の日ってどことなくロマンチックね」
 彼女は呟いたが、僕は雪だるま式に増える料金メーターが心配だった。 

       (『遊歩人』掲載)
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