掌篇★ガチャポン

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三百字小説『あの路地を抜けて』

 この町に越してすぐに妙なことに気づいた。

 寂れた下町だが、やたらと路地が多く入りくんでいる。
 昼間は猫と年寄りしか居ないのに日没から夜にかけて沢山の子供を見掛ける。遅くまで戸外で遊んでいるようだ。
 その癖、区では住民の高齢化を憂いている。

 残業で遅くなり、近道をしようと常よりも手前の角を曲がった。
 その路地はずっと先が細くなっており通り抜け出来そうにない。
 前を歩く老婆が杖を落としたので拾って後を追うと老婆は歩を速め、みるみる小さくなっていく。
 ふいにグンと道幅が広がり体が軽くなった。
「高鬼する者、寄っといで!」
 目前を走るおかっぱ頭の少女が叫ぶ。

 私はブカブカの革靴を脱ぎ捨て、ジャングルジム目指して駈け出した。

  (『遊歩人』09/7号掲載)

■■■■■■■■■

 今日、仕事から帰宅するとマンションの郵便受けに『遊歩人』が入っていました。

「最近、投稿していないのに」と不思議に思いながら開くと数年前に応募した話が載っていました。既にいつ書いたのか記憶がさだかではありません、こんなに時間があいて載ると自分の作品でないようで何だか不思議な気分でした。

 ノリと勢いと気分で書いているので、今なら同じ話は書けないでしょう。私の場合、作品は水物だと思います、PNがいけないのでしょうか。

 ともあれ有難いことです。さて、ご褒美の図書券で何を買おう?  
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