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掌篇★ガチャポン

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【52】.『扉の前のクリスマス』

(無い!)

 冷たいコンクリの上にバッグの中身をぶちまけて、思い出した。
 送別会に遅れそうで、焦って鍵束を挿したままロッカールームを出てしまったのだ。
 日付はイブからクリスマスに変わっている。アパートの管理室には「業務終了」の札。知り合いは皆、大切な人と聖夜を過ごしているだろう。
 今年一杯で職場契約を解除され、恋人とも別れたばかり。重なる時は重なるもんだ。
 思わずしゃがみ込むと、扉の内側からカリカリと音がした。飼い猫が気付いてくれたらしい。
 窓の上の猫扉から顔を出し、ニャアと鳴いて、肉球で手招きする。

「だめだよ、そこからは入れないよ」

 呟くと、ヒラリと私の肩に舞い降り、優しく頬ずりしてくれた。泣くまい……。

 (『遊歩人』掲載)

■■■■■■■■■■

 この話は半分本当で半分嘘で四分の一は、友人の体験です。

 深夜の閉め出しは実話です、昨年の夏のことでした。仕事の解雇も本当で、人員削減でこの12月にクビになり、速攻で転職しました。恋人の話は居ないので振られようもなく(笑)。
 そして、招き猫の話は友人の実話です。

 そんなワケで今年は、くたびれ果ててどん暗い年の瀬でしたが最後に思いがけない素敵なプレゼント(ご褒美?)を頂きました。本当に驚いて、腰が抜けました。

「人生はチョコレートの箱のようなもの」(by 映画『フォレスト・ガンプ』)
なのかもしれません。

 皆さま、楽しいクリスマスをお過ごし下さいませ。(*^-^*)
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